虎 Poem by Gaku Haghiwara

虎よ、虎よ。いざ燃え立つは赫と、
あまたの深林、夜ともなれば。
何たる御手や眼、とこしえに。
形作られようものか、汝が均整の畏くも?

如何にか遠く、深きにや美空にや。
焔燃えるや、汝が両眼なる?
如何なる両翼高からめしき?
如何なる御手ぞ焔掴みき?

如何なる腕の、如何なる技の
編み造れるや、汝が心臓の腱?
時に汝が心臓の脈打ち始め。
畏しその手、畏しその足。

槌ぞ如何に?鎖ぞ如何に、
汝が脳髄在りし炉は如何に?
金床如何に?畏し執り手。
そがあらん限りの畏れを握り。

時に星々槍放り出し
涙に天を潤せる。
造られしもの見て笑まれしや?
仔羊造られし者汝を造るや?

虎よ、虎よ。いざ燃え立つは赫と、
あまたの深林、夜ともなれば。
何たる御手や眼、とこしえに。
形作られたりしもの、汝が均整の畏くも?

This is a translation of the poem The Tyger by William Blake
Saturday, October 31, 2020
Topic(s) of this poem: night,translation
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